9月7日、「でんでんむし」の会員の皆様の参加をいただき、「でんでんむし」の集いを開催しました。
すみだ郷土文化資料館に集合し、墨田文化財保護指導員の川本恭子氏の案内で、館内で展示されている「黄檗OBAKU」ー牛頭山弘福寺の絵画と墨蹟ーについて、解説していただきました。
「黄檗?」何て読むの、何なの?状態の私でしたが、「黄檗(おうばく)」とは何かから説明がされており、また、川本さんからも丁寧な説明があり、分かりやすかったです。
黄檗宗は、臨済宗・曹洞宗といった禅宗の一宗派で、1654年に中国の僧、隠元隆碕(いんげんりゅうき)によって伝えられたようです。隠元禅師は名前からもわかるように、インゲン豆を中国から伝えております。ほかに煎茶、西瓜、蓮根などもあります。食文化にも影響を与えているということでした。
牛頭山弘福寺は隠元禅師の後に来日した僧鐡牛道機(てつぎゅうどうき)を、延宝2年(1674)開山に迎え開かれました。
展示品は、五百羅漢図三作、墨蹟などが展示されていました。
弘福寺は開創以来、多数の絵画、墨蹟が所蔵されていました。幸いにも、自然災害や戦災からも難を逃れ、今までに公開される機会もなかったようで、色あせることもなく、絹地に色鮮やかに描かれた状態の作品でした。
9月23日まで展示されており、入館料は100円です。
すみだ郷土文化資料館から歩いて10分位の所にお蕎麦屋さんがあり、そこで皆さんで昼食でした。
昼食後は、向島百花園に、健脚の方は歩いて、自信のない方はタクシーでと向かいました。
向島百花園では、「でんでんむし」の会員でもある佐原さんに園内を案内してもらいました。
「秋の七草」というと、萩、ススキ、桔梗、なでしこ、くず、藤袴、おみなえしがよく言われていますが、
ここ向島百花園では、別の「秋の七草」がありました。
朝早くにトロロアオイの花が咲き、次にヒオウギ、りんどう、午時花(ごじか)、おしろいばな、夕顔と咲いていき、夕方にカラスウリが咲くそうです。
「江戸時代の花時計」ともいうようです。花の開花で時刻を感じたのでしょうか?
江戸時代の人は遊び心がありますねえ~。
百花園は日本古来の草花が植えられているようですが、こんな花がありました。
「東郷菊(とうごうぎく)」という名前のかわいい花です。イギリスから持ち込まれたようです。なぜ、西洋の花があるか、いきさつは百花園を訪れた時に、聞かれるといいと思います。
また、変わり種の朝顔もありました。もう開花時期は過ぎてしまいましたが、葉の形が様々で、驚いてしまいます。
萩の花は園内でチラホラ咲き出していましたが、「萩のトンネル」の花はまだ先のようです。
園内を散策後、休憩所で食べたかき氷が大変美味しかったです。今後の活動についても皆様のご協力をお願いし、散会となりました。
残暑厳しい一日でした。参加された皆様ありがとうございました。