第2回 でんでんむしの
アチコチ散歩
9日快晴。アチコチ散歩には適した陽気でした。
10時出発。東武鐘ヶ淵駅より荒川に向かって10分位歩き、途中わき道に入り隅田稲荷神社へ。
5代目善左衛門が伊勢参りに出かけ、災難に見舞われたところを8人の僧に救われ、8人の僧と帰郷したはずだったが、村には僧の姿はなかった。村人と社を建て八僧稲荷と名付けて8人の僧を祀ったと言われている。そこから、昔は八僧稲荷とか善左衛門稲荷と呼ばれていたそうです。
大正5年に、荒川改修工事により、放水路付近から現在地に移転した神社です。
「万燈みこし」発祥の神社でもあります。
社殿の天井絵「神竜図」は、隅田町に住んでいた日本画家「鴨下晁湖」の筆によるもので詳細な年は不明ですが、昭和17年から18年の制作と思われ、区内では貴重な天井絵なのです。
劣化を防ぐため常時は人が本殿に立ち入ることができないようにしているようです。
隅田稲荷神社から荒川に向かい、土手沿いを京成八広駅に向かって歩き、京成線の高架下を抜け小林人形博物館へ。
小林人形博物館は内部の写真撮影が禁止のため内部写真はありません。
墨田無形文化財技術保持者の故小林繁氏は、人形製作の中で、木型を彫り、おがくずと糊を混ぜで作った生地種を型に入れて固め、人形の頭・手・足・胴体等を作り仕上師(人形師)に生地のまま渡す職人(生地師)でした。墨田区内の只一人の生地師だったようです。今は後継者がなく繁氏が作った貴重な木型や人形を家族の方が守り展示しています。
小林人形博物館から500m位離れた所に、八広庚申堂がありました。同じ敷地内に馬頭観音もありました。
八広庚申堂から明治通り方向に歩くこと5分くらいのところに花壇があり、きれいな花が咲いていました。春が近づいています。
この近くに木下川(きねがわ)薬師道標があります。
享保年間(1716~1735)に将軍吉宗の薬師参詣のため大畑村の人々によってたてられ、別の場所にあったものが今の場所に移築されたようです。
道標より2,3分の所に三輪里稲荷神社があります。こんにゃく稲荷ともいわれています。初午の日に「こんにゃく」の護符を授けることから呼ばれるようになったそうです。
三輪里稲荷神社から少し逆戻りして、食事処「やまだいら」に12時に着きました。
そこで昼食、解散となりました。お疲れ様でした。